映画ドラマ書き殴り健忘録

主にNetflixで見たやつの感想 ネタバレの宝庫です

映画『コンテイジョン』〜コロナ禍だから面白いっていう。。〜

見たよ〜 昨年の今頃話題になったよね?

ネットフリックス上がってたのでようやく見たぜ

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結論。。

自粛疲れたな〜と思ってた今、見てよかった!!

です。

 

この映画は話題になった時にも言われてた、まるでこのコロナ禍を予言したかのような映画なんだけどさ、今だからこそ見て面白い作品なんよね。ていうか今じゃないと面白くなくない???(オオォ)

ソダーバーグ監督は預言者か???ってくらい現在の流れとリンクしてる。つまりはだいぶ感染症について下準備、勉強したうえで作り込まれた作品だと思われる。さらに言えば、この時代からすでに今行われている対策が用意されていたということでもある。

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しかもキャストが結構豪華。マット・デイモンにジュードロウ、あとはこないだ放送されたタイタニックのローズ役のケイトウィンスレットもでてる。

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でも公開当初はそんなに注目されてなかったような。。

派手な演出はないけど、ウイルスそのものよりもやっぱり恐怖に煽られた人間が怖いよねってことを伝えたい映画だからか、音楽や映像も比較的静かに進んで行くのが逆にのめりこめてよかった。あとはラストシーンで序盤の伏線?回収。まんまと見てる側を「おーーーこわっ」と思わせる演出ね。

ちなみにソダーバーグ監督はオーシャンシリーズを手掛けてるよ。

なるほどな手の込み具合とかけとる金金金

 

 

はい、あらすじ

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地球規模で新種のウイルスが感染拡大していく恐怖を描いたサスペンス大作。接触感染により数日で命を落とすという強力な新種ウイルスが香港で発生。感染は瞬く間に世界中に拡大していく。見えないウイルスの脅威に人々はパニックに襲われ、その恐怖の中で生き残るための道を探っていく。

 

ここからおもむくままにネタバレるよ

 

この映画のオープニング、どっかで見たことあるなーと思ったらさ

薬物乱用防止教室とか飲酒運転防止教室とかで流れる啓発系ドキュメンタリーぽいつくりなのよ!!!

感染者が触った手すり、携帯電話、肩、食べてたお菓子がわざとアップされるのね。あー、ここからうつるわけよってな感じで。

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もー、今の状況にあるこちらとしてはドキドキの連続。ひーーその手すり拭いてー!!!てなる。

この、「ここから感染が広がりますのよお気をつけなさいよ!」なカメラワークがあの授業で流れるミニドラマを彷彿とさせてワラタ。笑えんが。

 

あとこの映画のウイルス?細菌かな?は、コロナより無茶苦茶やばい。すぐうつるしすぐ症状出るしすぐ脳炎になって死ぬ。そのせいか、今の現実よりも皆んなの恐怖度がやばい。まあフィクションだからってのもあるけど、いま以上に「人にうつしてたらどうしよう」「もしかしてうつってるのかも」という恐ろしさがひどく表現されてて、コロナ禍を1年以上経験した今薄れつつある危機感に再度気付かせてくれる。

昨年見るよりも今見たほうがいいなと思うのはここにある。

 

そんで、そら話題になるわなーと思うくらい今頃の現実と一緒。

まず、ことの始まりが香港。政府間のやりとりは中国が請け負ってるからほぼ中国、のレストランから始まって。

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握手、飲食、カップルでの逢瀬、バス内での咳き込みなどなどからどんどん人に移り

研究を進めてるうちに変異ウイルスができて、治療薬の開発に色んな製薬会社が競い始めて、感染者はお葬式もできない、特効薬のデマが流れる、スーパーでは買い占め、感染者の多い地域の隔離、ワクチンができても今度はワクチンの奪い合いが始まる。

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中国で防護服着た人が消毒液ブシャーってホースみたいなので消毒して回る映像とか、こないだ見たぞ。

 

人質をとって他国からワクチンをもらおうとしたりしてたけど、実際にありそうだなって思った。店やら人やらからワクチンを奪うシーンと対照的なのが、人質をとってまで、村の子供たちや女の人たちを守りたいという切実な思いと、人質になった女の人も情が沸いて結局はその村に戻っていくシーン。ここと、博士が自分のワクチンを近所の?男の子にあげちゃうシーンとか、アワアワ大丈夫なの?!ってなったけど辛いほど優しくて心がヒリヒリした。

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クラスターだとかって言葉もじゃんじゃん出てきて、この一年で耳に馴染んだフレーズが飛び交っててほんとにびっくりだよね。政府はこの映画を参考にしたんか??

ちなみに今話題のワクチン接種の順番、この映画では誕生日抽選で決めててさ、もうあらかじめ政府側から誰から受けるかを決めてもらえたら予約のための行列だとかサーバー落ちだとかのトラブルないんじゃねって思ったけど、その順番決める側が大変すぎるわな。無理か。

 

 

映画の中で唯一違うなってとこは、マスク着用率。あんなにやばいすぐ死ぬ感染症流行っとるのに全然みんなマスクしてない。ウオ近いぞソーシャルディスタンスもっと!!ってなる。

 

映画全体を通して、最初に言ったとおり、結局怖いのは人間だし、映画の中でも利益とか自分勝手さとかのせいでさらに物事が悪い方向に向かって行ってて。みんなで協力して足並み揃えること、も今求められてるけど、それだけじゃない、自分一人が良ければいいとか自分の大事な人が守られればいいとかっていう本能的なものだけじゃなくて、自分の知らないところにいる、誰かの大事な人を守るためにも行動しなくちゃいけないよねっていう。思いやるという行為が出来る人間としてウイルスと戦いたいよねっていう、そういう印象を勝手に受けたな。

 

そしてラストシーン、私はもう衝撃すぎてヒーだったんだけども。

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中国でコロナがもし本当に始まったとして、昨年2月ごろは、おそらくコウモリやら豚やらから人間にーって言われてたよね。このコンテイジョンも同じなわけ。でさ、じゃあどうやってコウモリから、豚から人に??って思ったときにさ、いやむこうのひとらはコウモリ食べるらしいじゃん、えーじゃあそれでかー!って納得した自分に言いに行きたいよね。焼いて死んだ肉食べてもうつるまーで。

コンテイジョン最大の衝撃のラスト見て、ヒエーーー!!!てなったよ。え、コロナもこうなの?!こうなのかもしれないの?!しれないね?!?!イヤー!!!ってなったよ。

もーアメリカの中国に対する偏見よ笑 いや実際ほんとにこんな感じだなって台湾行ったとき思ったけどさ笑笑 豚の口に突っ込んで血液まみれになったあとにエプロンでパンパンっ(^人^)って拭いただけの手で握手するとか🤝🤝🤝ギャーーー無理すぎ!!!!!!

今後は料理中はもちろんかなり手洗いを真剣にやり込もうと思いましたよね。思ったよ、あんなの怖すぎる。

 

偏見で言うと、日本への偏見笑 さすがに目の前で泡吹いて倒れた人を助けもせずに至近距離で携帯向けて動画撮影せんがな笑笑笑笑 しかもまだスマホじゃない時代にサラリーマンのオッサンがしとるぞ。オッサンはあんまりそんなことせんぞ。監督は日本人にどんな仕打ちを受けたんよ。誰があの印象植え付けたんよ。

 

 

まあ、コロナ始まって一年たって、気が抜け始めた今また見れてよかったなと思う。

あと今も必死で研究を続けてくれている方々、医療関係者の方々にますます頭が上がらないし、損得を考えず、ワクチンや治療薬が世界中の人々の手に渡るようにしてくれることを心から願う。

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むしろ今じゃないとあんまり響かん映画かな。

おわり!