映画ドラマ書き殴り健忘録

主にNetflixで見たやつの感想 ネタバレの宝庫です

映画『ヤクザと家族 the family』〜任侠モノじゃなくてこれは多様性についての問題提起映画だよ〜

 

見たよ〜 ヤクザと家族

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任侠モノ見たことないからドギマギして見たんだけどこれはタイトルにも書いた通り任侠モノじゃないね😇バーンバーンバキャーン!テメェ落とし前つけてやるゥ!っての想像してたけど全然違った これはヤクザを通して社会問題を取り扱った人間について考える映画でした

 

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だって藤井監督だもんね バリバリの社会派映画監督じゃんね 新聞記者撮った人が次に撮る作品がオラオラ映画なわけないよな

 

とりあえずの感想はね、見てよかった!!

けど終わったあと1回目はまだ明るい気持ちになれなくて一日中引きずって、いやもう一回みてみよ。。ってじっくり見たらようやく意図することが伝わってくるズドーン系映画だよ 気合いと時間とってみた方が絶対いいよ

ただ、舘ひろし綾野剛北村有起哉(中村役の人ね、ゆきやって読むんだって)、磯村勇斗、このメインキャストが良すぎるから演技だけでも見てってほしい。

特に北村さんと磯村くんは脱帽レベル。。舘ひろし綾野剛はなんか言われんでもヤクザできそうなのわかるけど。

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はい あらすじ

ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたるヒューマンドラマ。自暴自棄になっていた少年期に地元の親分から手を差し伸べられ、父子の契りを結んだ山本賢治(綾野)。ヤクザの世界でのし上がる彼は、やがて愛する自分の「家族」とも出会う。ところが、暴力団対策法の施行はヤクザのあり方を一変させ、因縁の敵との戦いの中、生き方を貫いていくことは一方でかけがえのないものを失うことになっていく……。

 

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この映画、繰り返しになるけどほんとに任侠モノ、ただのヤクザモノではない。なので、そのつもりで見てしまうと多分、いやかなり物足りないと思う。あくまでもヤクザを通して、時代や社会に押しやられ押し潰されてしまうようなひとたちに目を向け、個々の胸中に根付いている偏見に今一度目を向けさせるために作られてる、映画なんじゃないかな。

だから、義理と人情の深さや厚さでいうとあまり劇中では丁寧に描かれていない。

 

こっからネタバレね。

 

たとえば、綾野剛演じる賢二が組に入る最初のシーン。

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賢二は元々はただの地元のヤンキー。母は幼い頃に死んで、たった一人の身寄りだった証券マンの父親もバブル崩壊後に失業して覚醒剤に手を出してしまい死亡。その葬式のシーンから物語は始まる。

その後荒れに荒れた賢二がヤクザがかかわっていた薬物の売人に喧嘩を売って薬物を捨てたことで命を狙われて、それを助けた舘ひろし演じる柴咲の人柄に魅了され、というかその姿に父親を見て、組に入ることを決める。

なんだけど、生い立ちも複雑でここまで荒れに荒れたヤンキーが心を入れ替えて組に入るにはちょっとエピソードとしては短い。

手を抜いたのではなく、あまり必要なかったからとしか思えないし、逆に言えば作り物の家族像をここに表しているためかとも感じた。

なんというか組に入るきっかけがあっけない感じする。まあ血塗れなんだけどね。

 

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父子の盃を交わすシーンは、後に賢二が出所する祝いの席と対比してて、出所時には時代の波に揉まれて6人に減った組員とお酒を交わすんだけどあまりの寂しさにウオォとなったよ。。胸が痛い。。

 

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あとヤクザになる前の賢二は金髪なんだよね。

これは組に入る覚悟を表してるのかなと思ったけど、ヤクザ=裏仕事もこなす影役者にならなければならないという意味も込められているんじゃないかって考察読んで、ギャースってなった。

 

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初っ端からマジイヤーな役してたこの刑事さんも本当に腹立つくらいイヤな役してくれてたな。柴崎組と対抗する侠葉組からお金もらって侠葉組には手出さんくせに柴崎組に都合の悪いようにしやがってコイツ。

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ほんでこの人もな、こいつが喧嘩ふっかけてきたけん柴崎組vs侠葉組の戦い始まって大原殺されたんじゃ。結局🐘さん丸出しで死んだけど。

 

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あと、怪我した賢二の手当をしたキャバ嬢の女の子、いやまさか?ってしばらくじっと見てたけどおのまちこなのかよ!!!たしかに2019年まで舞台続くけどおのまちこ19歳くらいの役したってことヤバすぎ。さすがに無理あるくない。。???

ほんで、このシーンだけで賢二は由香のこと好きになっちゃうっていう感情、ここでも情の動きの適当な描き方よ。わざとか???わざとだったら賢二ちょっと優しくされただけで人のこと好きになっちゃうじゃん。。。今まで一体どんな扱い受けてきたんよ。。。

 

 

とまあ、ひとつ目の時代はバブル崩壊後、賢二の父親みたく色んなものを失った人が多くいた時代。裏社会も当たり前だった。ふたつめの時代が、2005年の暴対法成立前のヤクザの全盛期。ほんでおそらく一番描きたかったんだろうなってのが最後の時代、暴対法によって、社会の人々の価値観の変化によってヤクザが社会の除け者にされてしまう時代。

 

この2つ目の時代にケジメをつけるべく、組を仲間を守るべく殺人をして刑務所に入った賢二が、3つ目の時代へとかなりのブランクとギャップを背負い込み出所するという物語。

暴対法によって、ヤクザは口座も持てない、店も立退、ヤクザから足を洗ったとしても5年は人間としてまともに就職したり扱ったりしてもらえないという5年ルールが賢二の足を引っ張る。その上、久しぶりに会った仲間にも一緒にいたら反社だと思われると拒絶されるわ、柴崎組は密漁や覚醒剤の売買をしないとやっていけない弱小ヤクザになってるわ、強くてかっこよかった親父は癌になってヨボヨボ。これは目を当てられないくらいしんどい。

唯一、賢二が希望を見出せたのが、実は由香との間にできていたという子供と、昔から賢二を尊敬していて賢二のかわりにと街の顔役になるなどしてくれた上に賢二の出所をめちゃくちゃ喜んでくれた翼の存在。

他でもないこの翼、が磯村くん。

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法的にも社会的にも厳しいこの時代でずるく賢くスマートに生きる、新時代の裏社会の顔って感じだった。

 

でも何より本当の家族がいたということは、借り物の家族だった組を抜けてでも守り抜きたいほど、賢二にとっては嬉しい出来事だったんだろうね。

寂しい男。。。いやほんとに最後まで不器用で寂しい男なんだよ賢二。

 

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幸せは一瞬。結局、時代の流れには逆らえず、職も家族も失う羽目になってしまった。

そんな賢二が最後にすること、それが翼の代わりに、翼に汚れ仕事をさせないために、翼の仇を取るという。。。

 

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最後の最後に、ヤクザが秘密裏に行っていた裏仕事をやってのける。組は抜けたけど賢二は最後までカタギには戻れなかった。自分にできることをやる。

これは義理と人情って言葉にカテゴライズされるのではなく、ヤクザとしての仕事を全うしたのだという、役目を果たしたという感覚の方が近い気がした。

 

昔あたりまえにヤクザがいた時代は、秘密裏に、表に出せない汚れ仕事をヤクザはしていた。

義理と人情で人のため仲間のため生きるヤクザだった柴崎組が追いやられ、時代の先を見たセコくて最低な侠葉組がうまくのしあがる結果となってしまった暴対法。

なんだかな〜って感じです。

 

 

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言わずもがな、最後の名シーンはほんとに良かったよね。

賢二が死んだ場所にお花を添えにきた翼と賢二の子供が出会って、「お父さんってどんな人だったの」と聞かれた翼が全てを悟り、「ちょっとはなそっか」と微笑むシーン。

この、全てを悟り、の部分!!!!

磯村くんが全てをもっていきましたーーー

脱帽

 

借り物の家族である翼と、本物の家族である子供。この二人を未来に残した賢二。

ほんで、翼の名前が翼なところがもうね。ハーーー羽ばたいてくれ。。。

 

 

ヤクザとか、反社とかって聴くと、すごい怖くて近寄り難くて、かかわってたらやばいって印象しかなかったけど、この映画を見たら、その見方が変わってくるよね。

もちろんまだ、怖いし、関わるとかはないしヤクザを擁護するとかでは全くないけど、

もう繰り返し言っているけどヤクザを通して社会に追いやられた人々のことを見ている映画なので。

固定概念や偏見で、知らず知らずのうちに追いやってしまった人やモノが自分にもありそうな気がする。

まっさらな気持ち、目で世の中を見て自分で判断していかないとダメだなと思いました。

多様性を受け入れる、そんな世の中にかわりつつあるけど、

逆に、受け入れられない人を拒んだりしてない?

なんて思ったりしてな。。。。

 

どう思うかはほんとに個人の自由。

それが各々受け止めて咀嚼できる世の中、人間になりたいなあ。。

みつを

 

自分たちはもういいから、次生きる子供たちが生きやすい世の中になってくれ。

なりますように。

いや、していかんといけんのか。

 

 

などなど考えさせられる映画だったな〜

おわり

映画『コンテイジョン』〜コロナ禍だから面白いっていう。。〜

見たよ〜 昨年の今頃話題になったよね?

ネットフリックス上がってたのでようやく見たぜ

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結論。。

自粛疲れたな〜と思ってた今、見てよかった!!

です。

 

この映画は話題になった時にも言われてた、まるでこのコロナ禍を予言したかのような映画なんだけどさ、今だからこそ見て面白い作品なんよね。ていうか今じゃないと面白くなくない???(オオォ)

ソダーバーグ監督は預言者か???ってくらい現在の流れとリンクしてる。つまりはだいぶ感染症について下準備、勉強したうえで作り込まれた作品だと思われる。さらに言えば、この時代からすでに今行われている対策が用意されていたということでもある。

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しかもキャストが結構豪華。マット・デイモンにジュードロウ、あとはこないだ放送されたタイタニックのローズ役のケイトウィンスレットもでてる。

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でも公開当初はそんなに注目されてなかったような。。

派手な演出はないけど、ウイルスそのものよりもやっぱり恐怖に煽られた人間が怖いよねってことを伝えたい映画だからか、音楽や映像も比較的静かに進んで行くのが逆にのめりこめてよかった。あとはラストシーンで序盤の伏線?回収。まんまと見てる側を「おーーーこわっ」と思わせる演出ね。

ちなみにソダーバーグ監督はオーシャンシリーズを手掛けてるよ。

なるほどな手の込み具合とかけとる金金金

 

 

はい、あらすじ

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地球規模で新種のウイルスが感染拡大していく恐怖を描いたサスペンス大作。接触感染により数日で命を落とすという強力な新種ウイルスが香港で発生。感染は瞬く間に世界中に拡大していく。見えないウイルスの脅威に人々はパニックに襲われ、その恐怖の中で生き残るための道を探っていく。

 

ここからおもむくままにネタバレるよ

 

この映画のオープニング、どっかで見たことあるなーと思ったらさ

薬物乱用防止教室とか飲酒運転防止教室とかで流れる啓発系ドキュメンタリーぽいつくりなのよ!!!

感染者が触った手すり、携帯電話、肩、食べてたお菓子がわざとアップされるのね。あー、ここからうつるわけよってな感じで。

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もー、今の状況にあるこちらとしてはドキドキの連続。ひーーその手すり拭いてー!!!てなる。

この、「ここから感染が広がりますのよお気をつけなさいよ!」なカメラワークがあの授業で流れるミニドラマを彷彿とさせてワラタ。笑えんが。

 

あとこの映画のウイルス?細菌かな?は、コロナより無茶苦茶やばい。すぐうつるしすぐ症状出るしすぐ脳炎になって死ぬ。そのせいか、今の現実よりも皆んなの恐怖度がやばい。まあフィクションだからってのもあるけど、いま以上に「人にうつしてたらどうしよう」「もしかしてうつってるのかも」という恐ろしさがひどく表現されてて、コロナ禍を1年以上経験した今薄れつつある危機感に再度気付かせてくれる。

昨年見るよりも今見たほうがいいなと思うのはここにある。

 

そんで、そら話題になるわなーと思うくらい今頃の現実と一緒。

まず、ことの始まりが香港。政府間のやりとりは中国が請け負ってるからほぼ中国、のレストランから始まって。

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握手、飲食、カップルでの逢瀬、バス内での咳き込みなどなどからどんどん人に移り

研究を進めてるうちに変異ウイルスができて、治療薬の開発に色んな製薬会社が競い始めて、感染者はお葬式もできない、特効薬のデマが流れる、スーパーでは買い占め、感染者の多い地域の隔離、ワクチンができても今度はワクチンの奪い合いが始まる。

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中国で防護服着た人が消毒液ブシャーってホースみたいなので消毒して回る映像とか、こないだ見たぞ。

 

人質をとって他国からワクチンをもらおうとしたりしてたけど、実際にありそうだなって思った。店やら人やらからワクチンを奪うシーンと対照的なのが、人質をとってまで、村の子供たちや女の人たちを守りたいという切実な思いと、人質になった女の人も情が沸いて結局はその村に戻っていくシーン。ここと、博士が自分のワクチンを近所の?男の子にあげちゃうシーンとか、アワアワ大丈夫なの?!ってなったけど辛いほど優しくて心がヒリヒリした。

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クラスターだとかって言葉もじゃんじゃん出てきて、この一年で耳に馴染んだフレーズが飛び交っててほんとにびっくりだよね。政府はこの映画を参考にしたんか??

ちなみに今話題のワクチン接種の順番、この映画では誕生日抽選で決めててさ、もうあらかじめ政府側から誰から受けるかを決めてもらえたら予約のための行列だとかサーバー落ちだとかのトラブルないんじゃねって思ったけど、その順番決める側が大変すぎるわな。無理か。

 

 

映画の中で唯一違うなってとこは、マスク着用率。あんなにやばいすぐ死ぬ感染症流行っとるのに全然みんなマスクしてない。ウオ近いぞソーシャルディスタンスもっと!!ってなる。

 

映画全体を通して、最初に言ったとおり、結局怖いのは人間だし、映画の中でも利益とか自分勝手さとかのせいでさらに物事が悪い方向に向かって行ってて。みんなで協力して足並み揃えること、も今求められてるけど、それだけじゃない、自分一人が良ければいいとか自分の大事な人が守られればいいとかっていう本能的なものだけじゃなくて、自分の知らないところにいる、誰かの大事な人を守るためにも行動しなくちゃいけないよねっていう。思いやるという行為が出来る人間としてウイルスと戦いたいよねっていう、そういう印象を勝手に受けたな。

 

そしてラストシーン、私はもう衝撃すぎてヒーだったんだけども。

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中国でコロナがもし本当に始まったとして、昨年2月ごろは、おそらくコウモリやら豚やらから人間にーって言われてたよね。このコンテイジョンも同じなわけ。でさ、じゃあどうやってコウモリから、豚から人に??って思ったときにさ、いやむこうのひとらはコウモリ食べるらしいじゃん、えーじゃあそれでかー!って納得した自分に言いに行きたいよね。焼いて死んだ肉食べてもうつるまーで。

コンテイジョン最大の衝撃のラスト見て、ヒエーーー!!!てなったよ。え、コロナもこうなの?!こうなのかもしれないの?!しれないね?!?!イヤー!!!ってなったよ。

もーアメリカの中国に対する偏見よ笑 いや実際ほんとにこんな感じだなって台湾行ったとき思ったけどさ笑笑 豚の口に突っ込んで血液まみれになったあとにエプロンでパンパンっ(^人^)って拭いただけの手で握手するとか🤝🤝🤝ギャーーー無理すぎ!!!!!!

今後は料理中はもちろんかなり手洗いを真剣にやり込もうと思いましたよね。思ったよ、あんなの怖すぎる。

 

偏見で言うと、日本への偏見笑 さすがに目の前で泡吹いて倒れた人を助けもせずに至近距離で携帯向けて動画撮影せんがな笑笑笑笑 しかもまだスマホじゃない時代にサラリーマンのオッサンがしとるぞ。オッサンはあんまりそんなことせんぞ。監督は日本人にどんな仕打ちを受けたんよ。誰があの印象植え付けたんよ。

 

 

まあ、コロナ始まって一年たって、気が抜け始めた今また見れてよかったなと思う。

あと今も必死で研究を続けてくれている方々、医療関係者の方々にますます頭が上がらないし、損得を考えず、ワクチンや治療薬が世界中の人々の手に渡るようにしてくれることを心から願う。

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むしろ今じゃないとあんまり響かん映画かな。

おわり!

 

 

 

映画『アデル、ブルーは熱い色』〜最高だったねってなる映画じゃないよ!!!〜

前にも見たことあったんだけどネトフリに上がってたから再視聴しました〜

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アデル、公開当初かなり話題になりましたね

異例の主演俳優もパルムドールを受賞したり、エモエモのエモって感じでみんながこぞって映画館にゴーしてた気がするんだけど、最も取り上げられたのはその性描写の多さ故なんじゃないかな。

多分今までの映画にないくらい女性同士、レズビアンのセックスが描かれてる。

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全部合わせたら10分あるらしい。長すぎでしょ、映画館どんな空気になったんよ。

いや、これカップルや家族とかで見るのはもちろんさ、友達同士で見に行くのも結構際どい映画だよ。

もー、会えばセックスしーのアデルの実家でしーのエマの実家でしーの、ちょっとやりすぎじゃない?!お母さんたち起きちゃうわよ!!って心配になるレベルの激しいファイトかましてんの。ひえー!ってちょっと早送りしちゃったわよ。

これは一人で見るのが一番のアンサーだと思う。

 

はい あらすじ

 

2013年・第66回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。フランスの人気コミックを原作に、「身をかわして」「クスクス粒の秘密」などで注目を集めたフランスの新たな才能アブデラティフ・ケシシュ監督が、青い髪の美大生エマと出会い、運命的な恋に落ちた女性アデルの情熱的な人生を、大胆な性愛描写とともに描いた。文学を愛する高校生アデルは、青い髪をした美大生エマと運命的な出会いを果たし、2人は激しく愛し合うようになる。しかし、時の流れとともに2人の気持ちは次第にすれ違っていき……。カンヌ映画祭では、審査員長を務めたスティーブン・スピルバーグの計らいによって、ケシシュ監督とともに、エマ役のレア・セドゥーとアデル役のアデル・エグザルコプロスに対してもパルムドールが授与され、カンヌ史上初めて俳優がパルムドールを手にした。

 

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フランス映画ならではのカメラワークも相まって、アデルの10代から20代という人生一番楽しい真っ盛りに揺れつつ大人になっていく心の部分がもう震えるくらい伝わってくる。学生時代はトムとうまくいかなくなって友達と喧嘩しただけでも授業中泣いちゃうようなんだったのに、社会人になってエマと別れちゃって私生活は死ぬほどぼろぼろなのに仕事はしっかりこなすようになってるのとか、リアルだよね。ウゥーとなるよ。

 

この映画から私が受け取った感じたこと

まず、『自分と違う人って、キラキラして見えるけど憧れは憧れのままなんだよねー』です

アデルは最初は自分がレズビアンであることに否定的で、それに気づくのがエマと出会ってからなんだよね。レズビアンであることを周囲に公表して恋人もいて家族にも認められているエマと違って、アデルは家族はもちろん友達や職場にも多分最後まで自分がレズビアンであるのとを隠し続けた。

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このことももちろんなんだけど、アデルとエマは全然違う。お互いおそらく出会いは運命的で、一目惚れで、情熱にあふれてた。

セックスも最高で、気持ちよくて、抱き合ってる時間が唯一無二だったんだと思う。

でも、育った環境や思想やこの先行く道があまりにも違いすぎる。

学生と社会人、庶民的で堅実的な両親と裕福で自由のある両親、ボロネーゼと牡蠣(広島県民としては生牡蠣レモン丸呑みは見ただけでお腹痛くなる案件)、赤ワインと白ワイン、公務員と美術家。そして、今この瞬間に幸せを求めるアデルと外に外に自分の能力を高めていきたいエマ。そらすれ違って当然だよな〜。

アデルにとってエマは、その切ないくらい青い髪型が輝いて見えるほど、憧れて止まない存在だったんじゃないかな。

だからそばにいられるだけでよかったんだろうな。

でもその情熱を教えたエマは、もっと先に行きたかった。アデルはその先には自分が追いつかないことを察して不安で不安で裏切るような行為をしちゃう。

エマがアデルを家から追い出すシーンなんか緊張感ありすぎて、お互いの、なんでわかってくれないの、がもーーグサグサ刺さってくるわけよ。

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まあどう考えてもうまくいく2人ではないことは傍目に見て丸わかりで。おそらく人生で一度きりと感じたであろう恋に落ちてしまったアデルは、藁にもすがる想いで最後までエマに固執しちゃうんだけどもね。忘れられないよね、うんうん。でもカフェで股間触らせるのはダメだぞ。

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次に感じたこと『アデルのあまりにも人間的すぎるキャラクター、エマのジェンダーを超えた色っぽさ、ズルい!!!!』です

まず、アデルがなぜあんなに魅力的か。髪もボサボサだしメイクもほぼしてないのに色気を感じるのはなぜか。アデル見て気づいちゃったよ、欲望丸出しの人間って色っぽく見えるんだね!!!!まじか。

アデルはボロネーゼバクバク食べるし、どこだろうとエマとセックスセックスだし、エマとの間に隙間ができてきたら寂しくて他の男とセックスセックス。3年ぶりに会ったエマとより戻したくて股間触らせるていう。欲望に忠実か!!!!でもこの欲望との付き合い方が自然というか。隠そうとしない、丸出しなんだけどそれが見てる側も扇情するような魅力になってる。

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劇中にめちゃ出てくるボロネーゼ、超美味しそうすぎて今夜はボロネーゼにしちゃったよ

 

エマはもーー言うまでもなく最高。レアセドゥ、フランスの俳優で一番好きだよ。アデルと初めて出会った横断歩道で、同じく心を奪われた視聴者は私だけじゃありませんね?!?!キャロルのケイトブランシェットもそうだけど、運命的な恋のファーストミートのシーンってマジでほんとに最高だよな(語彙力の喪失)

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この2人が実に魅力的すぎて、物語としてはありきたりなストーリーなのにのめり込んじゃった。

 

あとはね、きっと見た人の印象が分かれるラストシーン。エマの念願の個展にアデルも駆けつけるシーン。おいおいアデル、おま、青いドレスで来るんじゃないよーーー涙!!!

この時すでに、ていうかエマは物語の中盤で青い髪やめてブロンドになってんのね。二人の心が離れて行く描写でもあったんだろうけど、エマにとって、青色はその程度。でもアデルにとってはとってもとっても大切な色だってことが、ここで再度強調されてんの。

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うおーーやめろアデル辛いから辛いのビンビンに伝わってっからやめろやめてくれーーー!!今すぐ帰って着替えて!!!!

そんな未練タラタラなもんだから、エマのかいた絵なんて全然見とらん。もうどうしていいかわからんくて身の振り方がわからんすぎてフラフラ歩くだけで前も見とらん。でも視聴者側にはうっすらと、エマが描いたであろう新しい恋人の絵も見えたりしてギャーやめてくれとなる。辛い辛い辛い。

そこで、前にも会ったことのある俳優の男性と再会して、まだニューヨーク行ってないの?旅行は魂の解放だよって言われて別れて、アデルはそのまま結局何一つ目もくれず会場を後にする。その後ろ姿が果てしなく小さくなるまで映されるカメラワーク。

そして俳優男性が、アデルが帰ったことに気付いて追いかけるけど見つけることはできない。

 

これね、この終わり方。私的には、踏ん切りがついたのかな??って見えた。魂の解放の方向に進んで行ってくれたらいいな。。

 

映画の感想はここまでなんだけど、この映画を褒めたり最高だぜとコメントする前に、ちゃんと知っておかないといけないこと。

それは、この作品を作るにあたって、主演二人へのセクシャルハラスメント問題があったということ。

多すぎる、そして生々しすぎる性描写。え、二人は嫌じゃないのこれ。。。やりすぎじゃないのかな。。俳優ってすごいなって、事前情報がなくったって察したよ。主演の二人はもう2度とこの監督とは仕事したくないってコメントを残してるのだとか。性描写に対して強制的なムードというか、強要されたというか、屈辱的だったと。

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だから、この映画はもちろん好きだし、キャラの魅力が溢れた最高の仕上がりだと思うんだけど、主演二人がそう思われること、この作品が世に受け入れられることをもしかしたら望んでいないかもしれないなってことも、わかっていないといけない。

役者ってでもそういうもんなんじゃ?って思う人もいるかもだけど、たとえ仕事だとしても嫌なことは嫌だしやりたくないことを無理に強要されて、しかもかなり自分のプライベートな部分が出てしまう結果になるっていうのは、人としての尊厳の問題になるよ。

 

この映画を見る時はほんとにいろんな気持ちになる。嫌だっただろうにすごい演技力だなとも思う。

そういう意味でも一度見ておくのはアリな映画だし、背景と性描写を抜きにしてしまえば十分に芸術的で甘美で切なくてギューっとくる映画だよ。フランス映画の中でも見やすい方だしね。

 

ただ、絶対に一人で見たほうがいい。ワラワラ

カップルで見る人とか、覚悟しておいてくれ。

 

 

映画『パッドマン』〜いやパリーどんだけいい女やねん!!!!〜

公開当初かなーり話題になったこの映画、題材が最高なのでノンフィクションだけど気軽に見れそうだな〜とずっと気になっていました

ようやく見れたよ!

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広告からしていいよね〜!インドらしい明るい雰囲気!

 

はいあらすじ〜

インドの小さな村で新婚生活を送る主人公の男ラクシュミは、貧しくて生理用ナプキンが買えずに不衛生な布で処置をしている最愛の妻を救うため、清潔で安価なナプキンを手作りすることを思いつく。研究とリサーチに日々明け暮れるラクシュミの行動は、村の人々から奇異な目で見られ、数々の誤解や困難に直面し、ついには村を離れるまでの事態に…。それでも諦めることのなかったラクシュミは、彼の熱意に賛同した女性パリーとの出会いと協力もあり、ついに低コストでナプキンを大量生産できる機械を発明する。農村の女性たちにナプキンだけでなく、製造機を使ってナプキンを作る仕事の機会をも与えようと奮闘する最中、彼の運命を大きく変える出来事が訪れる――。

 

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こっからネタバレ満載だよ!

 

ぶっちゃけ、まあ良い映画でしたが!!

思ってたより明るくはないしインド映画なのに誰も踊らんかった!!(偏見)

いや、明るいよ?!明るいんだけどテーマというか、立ち向かう対象が重いし大きすぎんねん

インドも貧困の格差が激しい国。映画の途中でなんかえらい人が言いよったように、人口が単純に多すぎる。中心部では働く女性も増えてきてるけど、村ではまだまだ女性は家にいるものという考えが強く、夫に暴力を振るわれても泣き寝入りするしかないという女性も多く。。

主人公ラクシュミが生まれ育った村も、古くからのしきたりを重んじていて、女性は生理の間家の中には入れず、穢らわしい存在として外に出されていた。生理のことを男性の前で話するなんてことはおろか、生理用のナプキンにお金をかけるなんてあり得ない。使い古して血で汚れた布を洗って使い回し、人目につかないように他の服の下に隠して干す。どう考えても不衛生だけど、妻のガヤトリのセリフにあるように「恥をかくくらいなら不衛生で死んだ方がマシ」というのが村社会の常識。生理=恥。でもこれがこの時代のインドの宗教観であり固定概念。

 

驚くことにこの舞台、2001年の出来事というね。たった20年前のインドでは日本円にして1000円もの値段で数枚のナプキンが売られていた。なぜそんなことに?!研究や商品改良が進まないのは、ひとえにナプキンへの需要のなさ、さっきも言ったようなヒンドゥー教の教えとして生理=穢れという不浄観と、それを疑わず信じる熱心な信仰心があったから。

 

そこでラクシュミが動くわけ。愛する妻に病気になってほしくない!自作でナプキンを作るも失敗の連続。本人はいたって真面目に研究を進めるけども村の人からは「ラクシュミは狂った」って村から追い出されちゃうの。さすがの妻もいつまで経ってもナプキンの話ばっかりする旦那と離婚を決意しちゃう。

これがまあ序盤の話なんだけど、ちょっと待って!愛する妻のためにナプキンを開発する不屈の精神を持つ男の物語なのに、もう妻から見放されとるやないかい!!!!って最初は思ったよね。

 

でもさ、ラクシュミもラクシュミで、村で誰もナプキン試してくれんけどみんなの体を思うと使ってほしくていてもたってもいられんわ!って気持ちもわかるけど、普通に考えて中学生くらいの女の子に夜ナプキン渡しに行くオッサンやばいよ。加えてその時代の出来事なんでしょ、そらみんなから変質者扱いされても仕方ないわな。私ですら近所のおっさんが深夜にナプキン持ってきたら怖いわ。

 

そんなこんなで村を追い出され妻からも離婚を切り出されたラクシュミ、でもナプキン開発への意欲はなくなりません!

ラクシュミ、より多くの女性を救うことにシフトチェンジします。

愛する妻はーーー!!!???となった。

 

安価でナプキンを作る機械を開発したラクシュミに、マーケティングを主導したのがこのナプキンの商品名にもなる女性、パリー。

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画期的な開発とアイデア、情熱を持ってナプキンを作り上げたラクシュミに可能性を見出して、色々アドバイスしてくれる相方的存在になる。と同時にお互いに惹かれ合うわけだけど、最後は一緒にはならない。

パリーは都会的で先進的な女性だけど、ラクシュミはやはり村社会の出身。結びつくことはない、とパリーがそっと離れていくのね。

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いやーもうね、パリーがいい女すぎてやばいの。特許を取ってお金を多く稼ぐことをラクシュミに提案するけどラクシュミはそれを拒否して家を出て行ってさ、その時点で二人の違いが浮き彫りになるのに、それでもラクシュミを追いかけて、村に工場を作って女性たちを雇うこと、ナプキンの販売は女性に任せた方が賢明だということをきちんと教えてあげるのね。

最後の方でパリーを妖精だとラクシュミは揶揄するんだけど、妖精どころか女神様でしょうが!!!

 

ナプキン開発は一歩進んでも二歩進んでも、なかなか村社会には馴染めず挫けそうになるシーンが沢山あるんだけど、ラクシュミの諦めない精神やポジティブでユーモアに溢れる言葉たちがこの映画を盛り上げてくれてる。

最初、ラクシュミが初めてナプキンを薬局に買いに行くときの店員とのやりとりとか超面白い。

 

あと、一番は、おそらく本物のセリフをそのまま完コピしたのではと思われる、国連でのラクシュミのスピーチね。

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それほど堪能ではない映画、『リングアッシュ』を使って簡潔に、でもわかりやすく、伝わりやすく、ジョークを交えながら喋る姿には目を離せなかった。ノーカットだったからか、臨場感あふれる想いのこもったスピーチになっていた。物語の中ではラクシュミはあまりペラペラ喋る方じゃないんだけど、このシーンでだけ人が変わったみたいに喋る喋る。

 

結局ラクシュミは追い出された村に戻って奥さんとも元通りになるんだけど、多分見た人の多くはなんでパリーと都会で暮らさずに村に戻って支えてもくれなかった奥さんなのよ!!!と感じたのでは。

私もマジでそう思った。

最後一緒にパリーに会いに行こうとする横にいる奥さん見て、なんでお前普通にそこにおんねん!!!!ってなった。

けど、よくよく考えればその姿こそ、自分の身の丈に合った生活に戻り、欲張りすぎず民衆の幸福のために開発に身を捧げたラクシュミらしい姿なんだよね。

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そういう意味では、奥さんのガヤトリにあまりスポットが当てられなかったのが残念。わざとなのか??自分が生まれ育った村社会のしきたり、いや、彼らに取っては人生の道そのものであるヒンドゥー教への信仰心をある意味一番捨てたのはガヤトリなのに、そこがあんまり目立ってない。

 

物語としては面白い。ただ、愛する妻のためにー!!っていう謳い文句にするならもうちょいガヤトリの葛藤にスポット当ててあげてくださいよ!!って思った。

 

日本では当たり前のように使うことができてる生理用ナプキン。最近、男性だけのチームで、おしゃれな生理用ショーツが開発されたらしくて、日本のパッドマンだ!とか言われてるらしいけどお前らパッドマン見たんか?!ってなる。生理用品作ったからパッドマンなんとちがうよ、逆境に立ち向かいみんなを救ったヒーローだからパッドマンなんやで。と思う。

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普通にナプキンが使える現代、更に言えばピルで自分の生理もコントロールできる、そしてそれを選択できる環境に置かれた私たち。なんてありがたいことだろうと思う。

 

まあテンポもいいしユーモア溢れるし、国連のスピーチシーンを見るだけのためでも見る価値が十分にある映画でしたね!!!!

ほんじゃこのへんで。突然おわるよ!

 

 

映画『シカゴ7裁判』〜ヤバい状況にある時ってなかなかそのことに気付けないのかも。。〜

見ました〜 シカゴ7裁判

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Netflixに入っていながら、まだ見たことがなかった 重いテーマの映画、しかも史実に基づいた作品はなかなか見るのに勇気がいるのよ。

ただ大好きなエディが出てるし、300日のサマーのジョセフゴードン、アリGのサシャ・バロン・コーエンも出てるし、更には監督がマネーボールアーロン・ソーキンですやん はーーNetflix様はお金持ちですな。。。これは見なくちゃな作品ということで重い腰あげて視聴したぜ

 

感想。。。

超よかった!!!!!見てよかった!!!!!コロナ禍でオリンピック開催が危ぶまれる今!!!!え〜オリンピックできるのぉ〜ていう受け止めしかしてなかったちょっぴり他人事だった今!!!!!見てよかった!!!!!私のおばか!!!!

 

はい、あらすじ

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1968年、アメリカ・シカゴの民主党全国大会。当初の予定では平和的に行われるはずだったベトナム反戦デモは次第に激化し、警察との衝突に発展してしまう。7人のデモ主催者は、暴動の責任を問われ逮捕・起訴されることに。そして、歴史に悪名を轟かせる理不尽な裁判が始まる。

この7人がシカゴセブンね。

 

まず私の心を惹きつけたのがオープニング

爽快でレトロポップな音楽に合わせてデモ活動や講演会の映像が流れるのね。これから始まるのは理不尽に立ち向かえば立ち向かうほど先回りされて道を塞がれてしまうウォオォどうすればいいんや!!!が満載の歯軋り物語なのに、よってらっしゃいみてらっしゃい的なノリの音楽がテンポよく流れるのよ。

ほんでオープニング同様、どうしようもなく歯痒い史実をなんとか見てられるのは裁判中にヒッピーであるアビー達が裁判長を茶化したりするジョークや、裁判が進む現在とデモが過激化していく過去とを交互に映像で流していく構成の心地よさがあったから。裁判長に敬意がないと言われた次回の朝廷で裁判官の格好して赴くとか、裁判官とのやり取りとか、爽快だったね。

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あとこの映画にのめり込ませてくれたのは他でもない裁判長の演技力。腹立つしムカつくしでも歯向かえない、憎たらしい役を見事に演じておりましたフランク・ランジェラ さすがです

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調べてビックリしたけど、被告人、裁判長、弁護士、判事らのセリフは実際の記録にあったものそのままなんだって。法廷の緊張感がバシバシ伝わってくるのはそのためかーと納得する反面マジかよ全部本当の出来事なのかよとドン引きしてしまう。

まず初っ端から被告人たちは共謀罪にかけられるんだけど、この7人(最初はボビーも含めて8人)は同じ目的、シカゴで行われる民主党大会に合わせて平和的デモを行うっていう目的で集まっただけで元々の面識はなし。共謀罪で10年の懲役なんて強引にも程がある求刑。

そして8人目の被告人ボビーはブラックパンサー党の委員長でシカゴでの滞在時間はたったの4時間、ちょっと前で演説してただけで逮捕アンド弁護人や代理人はつかず釈放もされずという横暴っぷり。このボビー、おそらくただの黒人要素。。

さらに黒人差別だけじゃなくてヒッピーに対する偏見や差別も感じられる発言が往々にして出てくる出てくる。

被告人たち寄りの裁判員は辞退させるわ、検察に不利な証言や弁護士の発言は記録から削除されるわ、挙げ句の果てには弁護側の証人の主張は裁判員の耳には入れないように指示。

しかもしかもボビーの代理人に途中からなった男性は翌日に警察により射殺。その後の裁判で声を荒げたボビーは拘束され猿ぐつわを口にというとてもじゃないが直視できない衝撃的な姿にされる。これには判事もドン引きでこの件をきっかけにボビーは裁判から外れ、ここから初めて被告人は7人になった。いやまじこのシーンとかアメリカで問題になった黒人男性の警官による射殺事件そのまんまじゃんけ。

 

ここまではアビーを中心に裁判を茶化す雰囲気、こんなの茶番だと馬鹿にする感じがあったんだけど、このあたりから一気にシリアスになっていったな。

 

ほんでデモは平和的に行うべきで、結果として過激化したのは自分たちの責任もあるアンド裁判では印象を良くするべきと思ってるトム・ヘイデン(エディ)と、みんなが勝手に集まっただけで怪我したのだって仕方ないアンド裁判で媚を売るなんて馬鹿馬鹿しいと思ってるアビー(サシャ)の決して交わらない二人の意見。ベトナム戦争終結という、向かう先は同じなのに相反するこの二人を中心に話が進むので、いろんな捉え方ができるなーと思った。監督はこの二人に焦点を当てることで今回の作品ができたんだって言ってたよ。

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平和的なデモにこだわってたトムが、友人が傷つけられてついカッとなってみんなを扇動するような発言をしてたりして。それで最初から後ろめたかったのかなあ。。と思った。それにしてもああいう、後ろめたい後悔する表情と拳突き上げ雄叫びあげる動作がどうしてエディは様になるんだろうね。大好きだよエディ。

でもさ、目の前で友達が理不尽に殴られて血を流しててさ、、それでも落ち着いて平和的に〜なんて言えるか???言えんだろうよ???

 

映画のラストは爽快でしたね〜

裁判に勝つことに目を向けすぎて、被告人やマスコミ、視聴者も忘れかけてた一番の主張、目的に立ち返ったラスト。裁判が始まってから今までのあいだに亡くなった戦死者の名前を読み上げるところでエンドロール。みんなが拳を上げ、声を上げ、哀悼の意を表明する瞬間には鳥肌立っちゃいました。

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映画を通して思ったこと。こんな裁判あり得ないのに有り得てるわけだし結局ベトナム戦争も10年も続いたし歴史は過ぎた後でしかその狂気に気付けないってこと???という恐ろしさ。。

ミャンマーで今起こってる出来事もきっと同じようなこと。。日本でも共謀罪は存在するし、似た出来事が起きない保証はないのかも。私が気付けないだけで、令和3年の今起こってる出来事って、普通じゃないことなのかもしれない。

政治に興味がないとかあるとかじゃなくてもっと主観で世の中を見たり主張をする必要ってあるんだろうな。

もしオリンピックできたとて、後から振り返ったら『なんであの時オリンピックしたねん』ていう未来になってるのかもしれんのよね。。

もうさ、オリンピックできませんでしたけどお金もないんですわみんなで助け合ってなんとか立て直していきましょうやって正直謝るのが一番やと思うんやけどどない。

 

話それたけど、この映画は公開日が2020.10月と、まあ完全にアメリカ大統領選に向けて作られた映画でして。時代を超えても変わらぬ出来事が起こっていたアメリカで、この映画はどう受け止められたんでしょうね。トランプ大統領時代が終わり、民主化へと何とか軸を戻そうとしつつある今、分断したアメリカはどうなっていくんでしょうかね。わからんね。

日本も他人事ではなくて、自分もそうだけど民主主義国なのに基本的な議論が下手な国民が増えてきて、支え合う、受け止め合う、わかりあうっていう行為ができているのかどうか。気をつけよう〜

 

そういう面でもこの映画はバラバラの被告人が理不尽な裁判に立ち向かう中で主張をぶつけ合い、最後には綺麗にまとまるという民主主義の最たる姿も表してて、もうほんと、グッ。。。!ってかんじでしたね(突然の語彙力のなさ)

 

こんな裁判がもうにどとない世の中になってほしいなー(語彙力がいきなり逃げたのか????????)

いや〜 いい映画でした

エディカッコよかったっす

 

 

韓国ドラマ『SKYキャッスル』〜お受験戦争ドラマなんだけど、家族愛で締め括る〜

こんにちは フジナツです。

映画やドラマ視聴後の悶々とした思いをインスタのストーリーに載せてみたり、でもネタバレしちゃってるかもと思って即削除してみたり行ったり来たりを繰り返していつのまにか映画の内容を忘れてしまっていることってありませんか。

私は常です。

 

どうにもこうにも語りたくて始めたブログ、ネタバレ満載なので気にならない方だけ暇潰しによんで見てね〜!!!

見たよー!わかるよー!って人や、おいおい日本語間違ってるよー!って気づいた人はコメントしてね〜!!!

私、しょっちゅう間違えるからね〜〜!!!!日本語〜〜〜!!!!!!!

 

 

さて、記念すべき第一回目は2018年公開の韓国ドラマ『SKYキャッスル』です。

 

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初っ端から映画じゃないんかい

しかもちょっと前のドラマやないかい

て思うけどさー 逆に微妙にちょっと前すぎてネットで検索しても思うような感想と出会えないのよ!!!!

だから書きます

 

まず、あらすじ

富・名誉・権力を手にする者だけが住んでいる高級住宅街“SKYキャッスル”。そこに整形外科医の夫と娘たちと暮らすソジンは、隣の邸宅に住むミョンジュの息子がソウル医大に合格したと聞き、入試関連の資料を手に入れるために手を尽くすが、ミョンジュから資料は公開しないと言われてしまう。しかし、幸いにもVVIPの顧客だけが招待される入試コーディネーターの説明会の招待状をミョンジュから受け取ったソジン。会場を訪れると、そこにはSKYキャッスルの住人スンヘの姿もあり…。

そしてある日、クルーズ旅行を早めに切り上げ帰国したミョンジュが、夫スチャンの猟銃で謎の自殺を遂げる。SKYキャッスルの住人たちが騒然とする中、病院を辞めたスチャンも姿を消し、もぬけの殻となった邸宅には新しい住人がやってくるのであった。

 

ここからネタバレありきで話進めますね。

 

このドラマ、あの視聴率バカ高有名ドラマ『トッケビ』に続く高視聴率だったらしく、最高視聴率が韓国で23.8%にまでなったんだって。

一気に徹夜して見たんだけどさ、納得の高視聴率。続きが気になって気になって仕方ないのよ!そんで韓国ドラマあるあるの、あの登場人物全員のことが最終的には好きになっちゃってる現象ね!!!私最初、このドラマの主人公ソジンとその娘イェソのことめっちゃ嫌いだったんだけど、最終話に向かうにつれて応援してる自分がいたのよーー 『ちょっとイェソ!痩せすぎよ!ご飯たべなさいよ!』ってまるで心は母だったよね

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そう、このドラマ、子育て経験のある人もしくはこれから子供を育てていく人には多分グサーーとささるセリフや状況がたくさんあるのよ。

まず、韓国って『成績を上げて良い大学に行くこと』に対する人生のかけ方がハンパじゃない。実際がどうかはよくわからんけど、ドラマの中では良いコーディネーターに選ばれるたまに主人公のソジンはお菓子の箱に金の延棒を入れてコーデにプレゼントしたり、同じマンションに住む神経質教育パパのチャ教授は防音室に子供を閉じ込めて勉強させたり、物語の最初の犠牲者になった、自殺したミョンジュさんは息子の成績が下がったら部屋からベッド持ち出して「寝ずに勉強しなさい!」とか怒ったり

学校の順位が1位から2位に下がったりしただけでだよ???やばくない??2位じゃダメなんですか?????

やりすぎなんじゃない?って思う場面が多々あるけど、実際は本当に受験で成功することがその後のこどもの人生を左右する環境に置かれてるわけで。途中で「大学に合格するまでしか面倒を見てやれない」ってセリフが出てくるわけよ。親の面子を保つために勉強を子供に強いてるっていう部分も大いにあったけど、本心としては子どもの将来を思っての行動なんだよなあ。。と思うと無闇に否定できないんだよね。

 

ただ、強制的に勉強させたり、勉強以外のことを排除したりしていくと当然無理がたたるというか、亀裂も入っていくわけで。。。

チャ教授の呪いレベルの勉強シローに辛くなった娘セリなんか、ハーバード合格したフリしちゃって結局それがバレてパパブチギレなの。ピラミッドの頂点に上り詰めろが口癖のチャ教授(最初マジ嫌いだったし「そのピラミッドの頂点で誰かに殴り殺されたりしない?大丈夫?」って心配するくらい腹立つマンだったんだけど最終的には妻や家族のありがたみに気づいて潮らしくなってくの可愛すぎてやっぱり応援してた 妻のカップラーメン攻撃すごい)の、メンツをバチボコに丸潰ししちゃうの。不正に授業受けたりしたせいで訴訟されてんの、ハーバードに。

この辺スルーされてたけどさ、かなりの額の賠償金どうなったん。

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(指がピラミッドだネ❤︎)

 

イェソも結局はコーデの不正が明るみになって成績無効になっちゃうし、目標の医大にはいけなくなっちゃう。

まあその代わりにこの教育一筋一家は、代々受け継がれた「医師になるのだ」の呪いから解放されていくわけなんだけども。

 

このドラマの中の一番好きな人たちは

上流層家族としては割とまともな感性を持つ

ジニたち家族

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息子のスハンはあんまり勉強ができなくて、塾行ったり頑張るんだけどその都度家出したり泣いたりでつまづいちゃう。

お母さんのジニは単純だし気持ちも主張も流されて流されてあっちこっちなんだけど一番人間らしいのね。最初はソジンにひっつきもっつきの子分感満載だったけど、やりすぎな教育ママになっていくソジンからちょっと離れて、迷いつつも愛を持って息子に接していく姿がリアルだった。いや迷うんだろうなあ、子育て、正解なんてないし未来のことなんてわからないし。ここで勉強諦めて本当にこの子のためになるのか??って

でもそのアンサーを教えてくれたのが、やっぱり子分感満載のお父さんヤンウのセリフ「厳しい受験戦争がこの子達には待ち受けているけど、親がしてやれることは愛情をたっぷり注ぐことだ」 はーーーその通りだーーー(涙)

 

このドラマの個人的おもしろポイントは家に飾られたドデカ家族写真

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これが引っ越してきたマトモ家族の写真 

カジュアルで仲良さそうだしみんな地べたに座って真ん中に母 母が家族の輪を取り持ってるけどみんな平等な立場であることを表してる

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これはピラミッド大好きチャ教授一家 ハーバードに行った自慢の娘中心 背景色も暗くてチャ教授のジメジメ感が伝わってくる

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これが割とマトモな感性ジニたち家族 ジニの明るさが服の色から現れてて息子中心てことがわかる

などなどねー 家族写真でそれぞれの色がしっかり表現されてて面白かったよね

 

あと、話の中でもちょいちょい出てたけど、本当にこのお受験戦争は韓国の中で問題視されてて、自殺しちゃったり家庭がめちゃくちゃになっちゃうって子や親がいるみたい。だから高視聴率だったんだろうね。

日本でもこういうことあるのかなあ。。。対岸の火事だなあ。。。

その犠牲の一人が、不正を明らかにしようとして死んじゃったヘナ。。。だけどさ、いや死ななくても良くない?!って思ったの私だけかな(涙)突き落とされて死ぬシーンも結構衝撃トラウマシーンだったよね。。

まあ確かに死んじゃったからソジンたち一家が会心するきっかけにもなったんだけど。。。

婚外子として病気の母親をお世話しながら、結局母親に先立たれて父親にも子どもだと認められないまま死んじゃって。。。最後まで可哀想な役柄でした。不憫すぎるでしょ。。

 

もう書き殴ることないかな

よし、唐突に終わるぞ

言ったでしょ、書き殴るってな。。。!!!

暇なら見てみてSKYキャッスルマジよかったから 超ネタバレしてるから見てもおもんないかもしれんがな ガハハ